陸上初心者が高いスパイクを買ってはいけない理由
スパイク選びで重視する5つのポイント
アシックスとミズノのおすすめスパイク
中学生になると、部活に入る子が多いですよね。
「陸上部に入るけど、スパイクが必要なんだよね?」
「何を基準に、スパイクって選べばいいの??」
…と悩んでいませんか?
おすすめのスパイクってあるの?
この記事では、陸上初心者におすすめのスパイクについてお伝えしていきます。
結論から言うと、初心者が高いスパイクを購入するのはおすすめできません!
そう言い切る理由とスパイク選びの基準が気になる人は、ぜひ読み進めてくださいね。
中学生の陸上初心者が高いスパイクを買ってはいけない5つの理由
中学生になって陸上を始める人も多いと思いますが、どんな基準で選べばいいのかわからないですよね。
陸上経験がない人が顧問になることも多く、正しいアドバイスがもらえない可能性もあります。
- 安く購入できる兼用モデルは校庭でも使用できる
- 専門種目が決まっていない
- 高いモデルのスパイクは地面の反発を受けやすくケガの原因になる
- 中学生はサイズアウトする可能性が高い
- 初心者用のスパイクはどこでも購入できるから
安いモデルは1万円あれば購入できますが、専用モデルは2万円近くしてしまいます。
費用面だけでなく、初心者は安いスパイクをこ入すべき5つの理由があるので、詳しく解説していきますね。
1.安く購入できる兼用モデルは校庭でも使用できる
陸上スパイクは2種類あり、土の上でも練習できる兼用モデルと、競技場のタータン(ゴム製のトラック)のみで使用できる専用モデルに分かれています。
専門性が高いスパイクはタータンでしか使用できないので、学校の校庭で使用することができません。
最初に「兼用」「専用」2足を購入するのは金銭面の負担になるので、初めの1足はグラウンドの土でも練習できる兼用モデルがおすすめです。
土は記録が出にくい反面、柔らかくあしに足に負担がかかりにくい
2.陸上初心者は専門種目が決まっていない
中級者以上になると「短距離用」「長距離用」「走り幅跳び用」など、種目に特化した専用モデルを履く子が増えてきます。
ただし、中学で陸上を始めても、どの種目を選んでいいのかわからないですよね。
陸上には種目がたくさんあるから、自分に何が合うのか探すだけでも大変だよね。
兼用スパイクのメリットは、どの種目にも対応している幅の広さ。
初心者はどの種目にも使える兼用スパイクを購入し、自分に合う種目を探してから専用スパイクの購入を検討したほうがいいですよ。
3.高いモデルのスパイクは地面の反発を受けやすくケガの原因になる
初心者用と中級者以上のスパイクの違いの1つに、底部分のプレートの大きさがあげられます。
初心者用のスパイクはプレートが短く柔らかいので、足への負担も少ないのでケガのリスクを下げることができます。
部活に加入したばかりの頃は、まだ陸上に必要な筋肉が備わっていません。
筋力がないまま専用モデルを履いても早く走れるわけではないので、まずは安いスパイクでスパイクに慣れることが大切です。
4.中学生はサイズアウトする可能性が高い
子ども達は小学生の頃から陸上をやっていますが、今まで何足もスパイクを購入してきました。
成長期はすぐにサイズアウトしてしまうので、高いスパイクはある程度サイズが変わらなくなってからのほうがいいかもしれません。
長女 | 長男 | |
1足目 | 中1春に兼用スパイク(24㎝) 使用期間 | 小6春に兼用スパイク(24.5㎝) 使用期間9ヶ月 |
2足目 | 中2春(24.5㎝) 使用期間2年 走り幅跳び専用 | 中1春(25.0㎝) 使用期間5ヶ月 100~400m、ハードル用 |
3足目 | 中2秋専用スパイク(24.5㎝) 使用期間半年 100~400m、ハードル用 | 中1秋~現在(25.5㎝) 100、200m用 |
4足目 | 中3春~現在(25.0㎝) 100~400m、ハードル用 | |
5足目 | 高1春~現在(25.0㎝) 走り幅跳び用 |
陸上スパイクはピッタリのサイズを履くので、スニーカーのサイズは変わらなくてもサイズアウトする可能性が高いです。
専門種目が決まると2足購入することも考えられるので、そのときに高いモデルの購入を検討したほうがいいですよ。
5.初心者用のスパイクはどこでも購入できるから
大都市には陸上専門店があるので、さまざまなスパイクから選ぶことができます。
とはいえ地方には専門店がないので、スポーツ用品店で購入する人がほとんど。
のちほど店頭で買うのをおすすめしない理由を解説しますが、フィット感を確かめるためにも店頭に置いてある兼用モデルの購入がおすすめ。
メーカーによって履き心地やサイズ感が変わるので、試履きしたものと同じものを購入してくださいね。
購入前に要チェック!中学生が陸上スパイクを購入する前に知っておくべき5つの基礎知識
「高いスパイクはやめたほうがいい」と言われても、何を基準にスパイクを選べばいいのかわからないですよね。
おすすめのスパイクは後ほど紹介しますが、まずはスパイクを選ぶための5つの基礎知識を紹介します。
- 練習環境に合わせて「兼用」「専用」を選ぶ
- 種目に合わせてスパイクを選ぶ
- サイズがピッタリのものを選ぶ
- 2大メーカーのアシックスとミズノの違い
- おすすめのスパイクのピンの長さ
スパイクは普段履いているスニーカー選びとは異なる部分が多いので、何を基準に選べばいいのか1つずつ解説していきます。
1.練習環境に合わせて「兼用」「専用」モデルを選ぶ
さきほど「土で練習する場合は兼用モデルを選ぶ」とお伝えしましたが、練習環境以外にも違いがあります。
初心者用 | 底のプレート部分が先端だけで、筋力がない人でも使える 裏面全体が柔らかくできているので、足が疲れにくい ピンを付け替えることで、どこでも使うことができる |
中級者以上 | 底のプレート部分が長く、筋力が強い人向き 裏面全体が硬く、筋力がないと足に負担がかかる 固定ピンがあり、ピンを付け替えることができない 軽量化され、早く走れるような設計になっている |
中級者以上のスパイクは筋力が伴わないとケガに繋がってしまうので、ケガのリスクが少ない兼用スパイクがおすすめ。
練習を積んでいくことで筋力も増してくるので、そのタイミングで中級者以上のモデルを購入したほうが履きこなせますよ。
2.種目に合わせてスパイクを選ぶ
陸上にはさまざまな種目があり、種目に応じたスパイクが売られています。
それぞれの種目に適したスパイクはありますが、おおまかな種目だけでもこんなにあります。
短距離 | 100m、200m、400m |
中距離 | 800m~1500m |
長距離 | 3000m、5000m、10000m |
跳躍 | 走高跳、棒高跳、走幅跳、三段跳 |
競歩 | 3㎞~50㎞ |
障害 | 100mハードル~300m障害 |
投てき | 砲丸投、円盤投、ハンマー投、やり投げ |
たとえば走高跳用のスパイクはかかとにピンがあるなど、専門種目のスパイクはピンの取り付け位置や向きに違いがあります。
専門種目が決まってからでいいので、種目用のスパイクを買うといい記録が出るかもしれませんよ。
3.サイズがピッタリのものを選ぶ
陸上スパイクもスニーカーなどのように0.5㎝刻みで販売されていますが、かならずフィットするサイズを選びましょう。
左右の足にサイズ差はあるかと思いますが、大きい足に合わせてスパイクを購入してください。
初心者用のスパイクはゆるめに作られているので、むくんでいる状態で購入するとワンサイズ上のものを購入してしまう可能性があります。
中学生であれば1シーズンしか履けない可能性が高いので、サイズ感を重視して購入してくださいね。
4.2大メーカーのアシックスとミズノの違い
最近ではナイキやアディダスなどの海外メーカーのスパイクも売られていますが、初心者は国内メーカーのアシックスかミズノを購入したほうがいいです。
海外メーカーは値段が高いだけでなく値段が高いだけでなく、足型の基準も違うので1足目にはおすすめできません。
アシックス | プレートが硬い | 幅が広い
ミズノ | プレートが柔らかい | 幅が狭い
どちらも初心者向けのモデルを発売しているので、どちらのメーカーを選んでも間違いはありません。
最初の1足目だからこそ、どちらのメーカーが足にフィットするのかを試してから購入してくださいね。
5.陸上を始める中学生におすすめのピンの長さ
スパイクにはピンがついていますが、さまざまな形状や長さのピンが売られています。
ピンでも走り方が変わると言われていますが、どうやって選んでいいのかわからないですよね。
5mm | 3000m以上の長距離 |
7mm | 800m、1500m |
8mm | 100m~400mハードル |
9mm | 跳躍種目 |
この5~9mmが基本の長さですが、競技場によってはピンの長さに制限がある場所もあります。
9mmまでは陸上競技連盟の競技規則で使用可能となっているので、種目に合わせてピンの長さを合わせてくださいね。
ピンの先端が丸くなると買い替えの時期なので、新しく買い直す必要があります。
とくに5mmのピンは削れるのも早いので、予備を持ち歩いていると安心です。
中学生の陸上初心者におすすめ!アシックスとミズノの陸上スパイク
ここまでスパイクの選び方を紹介してきましたが、初めのうちはどれを購入していいのか分からないですよね。
そこで、初心者でも使えるおすすめのスパイクを紹介するので、このなかから選べば間違いないです!
アシックス
アシックスは初心者用のスパイクでもカラー展開が豊富なので、見た目にこだわる人におすすめ。
いろいろな種目を試すからこそ白では汚れてしまうので、汚れにくい色を選ぶのもスパイク選びのポイントです。
オススメ度 | |
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対応種目 | トラック全般 |
サイズ | 20.0~29.5㎝ |
ポイント | 店頭に行くと「どこの店にもある」それくらいメジャーなスパイクで持っている人も多いです。カラーも色々あり、手が出しやすい値段で買えます。 |
オススメ度 | |
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対応種目 | 100~400m、ハードル |
サイズ | 23.0~29.5㎝ |
ポイント | 短距離の適したスパイクになってしまいますが、軽量化されているので早く走ることができます。 学校の練習でも使うことができるので、最初の1足にはピッタリ。 |
オススメ度 | |
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対応種目 | 100~400m、ハードル 🌟オールウェザー専用です |
サイズ | 22.0~29.5㎝ |
ポイント | 対応種目が~400m、ハードルと限られてしまいますが、軽量化+アンクルベルトで走りやすい設計になっています。 オールウェザー専用なので、兼用より高いです。店頭より安いネットで購入しても1万円以上するので、今回は3位にランキングしました。 |
ミズノ
ミズノの初心者用のスパイクは黒や青が多く、汚れにくい色がおおいです。
アシックスに比べるとカラー展開が少ないものの、男女問わず履きやすいデザインばかり。
オススメ度 | |
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対応種目 | トラック全般、走幅跳 |
サイズ | 23.0~30.0㎝ |
ポイント | ワイド設計なので足幅が広めの人でもOK。重量が片足で230gと短距離用の1.5倍ほど重さがデメリット。 ネットで買うと6,000円台で買う事ができるので、性能とコスパが非常に優れています。 |
オススメ度 | |
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対応種目 | トラック全般 |
サイズ | 22.0~28.5㎝ |
ポイント | この商品にはワイド版(3E)もあり、どんな人でも履く事ができます。ベルトは着地時のブレを抑える構造になっているので、より速く走る事ができます。 価格も~6.000円台と手が出しやすいので、最初の1足に最適です。 |
オススメ度 | |
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対応種目 | 100~400m、ハードル |
サイズ | 22.5~30.0㎝ |
ポイント | 凹凸がないフラットソールによって、足裏全体で地面を蹴り出すことができます。重量も片足で170gなので、より速く走る事ができますよ。 |
中学生の陸上スパイクは店頭ではなくネットで購入すべき理由
スパイクは0.01秒のタイムを争うほど重要なものなので、足にフィットしていないと意味がありません。
「なら、なんでネットで購入するべきなの?」と思うかもしれませんが、ネットで購入すると店頭の半額程度で購入することができます。
店頭 | 店員と話しながら選ぶことができる 値段が高い | 試履きができる
ネット | 試履きができない | 安く購入できる
アシックス EFFORT MK | 5,360円 | 10,230円 |
ミズノ ブレイブウィング3 | 6,046円 | 8,800円 |
種類によっては倍近く値段が違うものもあるので、ネットで購入したほうが圧倒的に安いです。
店頭で試履きをして目星をつけてからネットで購入すると、オトクに買うことができますよ。
\ アシックスの人気NO.1初心者用スパイク /
\ ミズノの人気No.1の初心者用スパイク /
結論:専門種目が決まっていない中学生は高い陸上スパイクは買わないほうがいい
スパイクは様々な種類があるので迷ってしまいますが、最初の1足目は初心者用でスパイクに慣れるところから始めましょう。
2足目以降に専門種目用を履くことで軽さや走りやすさの違いがわかるので、モチベーションアップにもなりますよ。
初心者用のスパイクはグラウンドでも競技場でも使える
成長期の中学生は足のサイズがすぐに変わるのでワンシーズンしか使えない可能性が高い
専門種目が決まってからスパイクを買い替えたほうが、お財布にも優しい
高いスパイクを購入してからと言って、早く走れるわけではない
サイズが変わらなくても、スパイクの寿命は長くても2年程度
始めから性能のいいスパイクを履いてしまうと、ランクを下げた時に物足りなくなってしまいます。
どんなスパイクでも「自分のスパイクが持てた」と嬉しいはずなので、最初は初心者用から履いてみましょう。